住宅に限らず建物には経年による劣化が生じます。現在わが国の住宅は新築着工件数が減少傾向にあり耐用年数(新築されてから除却されるまでの期間)が長期化しています。
ハウスインスペクターは、一般的には老朽化といわれる住宅の経年による劣化事象を部位別・構造別に客観的に調査依頼主に示すとともに、必要に応じて住宅における不具合事象の発生範囲や原因を判断、またはリフォーム工事等における住宅の性能向上に際し住宅の性能向上を客観的に把握し、住宅の長寿命化にともなう新たな建築技術者としての役割を果たします。
近年では国家資格である既存住宅状況調査技術者の周知にともない、ハウスインスペクターは住宅性能の総合評価技術者として広く認知されており、住宅インスペクションにとどまらず住宅新築時の専門相談員としても活躍の場を広げています。
ハウスインスペクターは既存住宅状況調査技術者のみが資格取得が可能となっており、建物状況調査(既存住宅状況調査)や既存住宅現況検査などの一次インスペクションのほか、ハウスインスペクターとしてつぎの業務を行います。