性能向上インスペクション

持続可能な社会(SDGs)の実現に向け、世界的な気候変動対策が求められる中、日本における最終エネルギー消費の約3割は民生部門(業務・家庭部門)が占めており、住宅の省エネルギー化が求められています。

日本においては二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガスを年間で11億トン以上排出しているとされていますが、気候変動を食い止めるためにも、住宅の省エネ化は必須となっており、2050年までに実質ゼロにする「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げ、脱炭素社会の実現を目指しています。

住まいにおけるSDGsの実践手法には、外壁やサッシの高気密・高断熱化、給湯器や水栓金具の交換、換気・通風の改善、太陽光エネルギーの活用などさまざまな方法がありますが、重要なのはこれらの手法を数値化し、計算に基づき計画的に導入していくことが大切です。

性能向上インスペクションの代表例としては「外皮性能計算」、「一次エネルギー消費量計算」、「ZEH計算」などがあります。

ご自身のご要望に合わせた住宅性能向上の実現に向け、ハウスインスペクターにお気軽にご相談ください。

調査の目的

住宅性能の向上の度合いについて、使用する建築材料の性能等を基に所定の計算を行い、数値化を行うことで向上する住宅性能について把握をします。

調査の内容

温熱環境に関する性能向上インスペクション

住宅の断熱性能を所定の計算により数値化して把握します。

<代表的な性能向上インスペクション>

・外皮性能計算

住宅の外気に接する部分(基礎・天井・窓など)の断熱性能から住宅全体の断熱性能を把握します。なお補助金等の給付を目的としたインスペクションにおいては、これらの外気に接する部分のうち単一部分のみ(窓のみ等)をインスペクションする場合もあります。

消費エネルギーに関する性能向上インスペクション

住宅の消費エネルギーを所定の計算により数値化して把握します。

<代表的な性能向上インスペクション>

・一次エネルギー消費量計算

冷暖房、給湯、換気、照明、太陽光などの住宅設備の省エネルギー性能から住宅全体の省エネルギー性能を把握します。

 

調査のメリット

インスペクションに基づく住宅性能の向上を図ることでつぎのようなメリットがあります。

・「冬暖かく」「夏涼しい」など住宅の快適性の向上

・省エネルギー性能の向上により家計にも優しい家づくりをすることが可能

・冬場の浴室等でのヒートショックなど住宅内の事故を未然に防止することが可能

・補助金等の給付が受けられる

 

調査依頼について

当協会では住宅インスペクションを通して 皆さまの生活に安心と安全をお届けするため、当会登録のハウスインスペクターと調査を希望する皆さまの調査依頼成約のための「建物状況調査・空き家相談マッチングサイト」をご提供しています。

マッチングサイトでは近隣の調査事業所を検索することはもちろん、調査希望物件の概要を登録し応談可能なハウスインスペクターからの連絡を待つことも可能です。

ぜひ簡単・手軽な建物状況調査・空き家相談マッチングサイトをご活用ください。